苦手な看護師の特徴は?
点滴や注射が苦手と感じている看護師には、ある共通した特徴があります。つまり点滴が苦手と感じる人達はこの特徴について反省し、これからその部分をどう改善していくのかを考えることが上達につながる方法の1つでもあります。
血管を人差し指のみで探す
点滴を成功させる大きな要因の一つが血管の選定になります。血管の選定は大変重要な部分ですが、点滴が苦手な看護師はこの血管の選定が下手という特徴を持っています。血管を探す時に人差し指のみで探すという人は特に血管の選定が上手にできていないことが多いはずです。
血管の選定には指で血管がどこにあるのかを探す作業と共に、血管の先がどんな向きで走行しているかを把握する必要があります。怒張していて認識しやすい血管を選定することも大切ではありますが、ルート確保の際にはさらに走行を確かめ、なんとなくではなく確信をもって針の向きを決めることも大切になります。
距離感
点滴が苦手な人の特徴2つ目は、目の感覚に頼りすぎて挿した針先が体の中のどこにあるのかイメージできていないということです。目に見えている血管の真上から針を刺してしまうと、針先を数ミリ移動させようとした際に針が血管から突き抜けてしまう危険性が高くなります。基本は目指す血管の数ミリ手前から刺すことであり、これは基本でありながらとても重要なことです。
また、視覚が優位になりすぎてしまうため、血管の深さについてもイメージできず、結果的に針の角度の調整ができないということもあります。浅い場所の血管に刺す場合は針を寝かせながら刺さなくてはいけませんし、深い場所の場合は針に少し角度を付けて刺入しなくてはなりません。体内で針先がどの位置にあるのかは目に見えませんので、目だけに頼らずこの距離感を感覚で養うことが大切です。
慎重すぎる
点滴が苦手な看護師が持つ3つ目の特徴に、慎重になりすぎてしまうというものがあります。特に新人のうちは仕方ないことかもしれませんが、失敗したらとか痛いと言われたらとかを考えすぎてしまうのは良くありません。また、過去に点滴を失敗して怒られたトラウマから慎重になりすぎてしまう人もいます。慎重になって点滴の最初のステップである血管の選定に何分もかけてしまうと、相手も不安な時間が長くなってしまうためよくありません。そして不安な時間が長いと患者さんの緊張も大きくなり、結果的にお互いが緊張してうまくいかなくなってしまうこともありますので、慎重になりすぎなように注意しましょう。