どうしたら上手になる？

点滴が苦手と感じる看護師の多くは、過去に怒られたりしたトラウマを克服できていないとことが多いです。点滴は毎日繰り返し行う看護業務のひとつですので、どうにか克服したいと思っている人のために、ここではよくある悩みとその対処方法を紹介します。

怒鳴られてしまう

点滴や注射が苦手だったりすると、失敗するたびに何度も針を刺し直してしまうことで患者さんから「いい加減にしろ！」と怒鳴られてしまうという経験がある人が多いでしょう。なんとか血管に針を入れることができても、点滴液が漏れてしまったりなどのミスが起きると、患者さんだけではなく先輩や同僚スタッフからも注意されることがあります。そして一度怒鳴られたり患者さんにもう他の人に変わってなど言われると、次からは慎重になりすぎてしまい、また失敗してしまうという負のスパイラルに悩む人が多いです。

点滴を避けてしまう

包帯を巻いたり体位交換をしたりなどにも言えますが、看護師の仕事の多くは経験とこなした数が成長に大きくつながります。そして注射や点滴などの医療行為についても全く同じことが言えるため、成長していくためには場数を踏んでいくしかありません。しかし一度失敗して点滴が苦手だと感じてしまうと、点滴を避けてしまったりまた失敗して患者さんに処置を拒否されてしまったりして、上達する場所がなくなってしまうという悩みを持つ人がいます。
点滴は特に毎日行う業務ですので、苦手を克服できなければどんどんと自信を喪失してしまいます。そして最終的には点滴を行うことを自ら避けるようになり、他の看護師に任せて苦手を克服しないまま、点滴を恐れながら仕事をしてしまうなんてことにもつながりかねません。

上手になるために

点滴が上手になるための近道というものはほとんどありませんが、近道と言えるとすれば「早く上手にならなければいけない」という気持ちを捨てることです。看護師として身につけなければいけないスキルですので、焦る気持ちもわかりますがまずは1つ1つの手順を丁寧に行い、また、先輩などの点滴が上手な人がどのように処置をしているのかよく観察しましょう。
そして自分とは何が違うのかを考えながら勉強し、それをある程度開き直って下手だから仕方ないと思い切って実践してみることです。最初のうちは失敗してしまうことも多くあると思いますが、その度になぜ上手くいかなかったのかをよく考えて反省しましょう。こうして1つずつ着実に苦手を克服していこうとする気持ちがあれば、気づけば最短と言える道のりで点滴の苦手を克服しているはずです。